2005/09/28/Wed
勉誠社から来年早々に、『在日文学全集』全17巻が一挙に出る予定です。
私はそのうち、第9巻「玄月・金蒼生集」の解説を担当します。
玄月氏は「蔭の棲みか」「舞台役者の孤独」「悪い噂」「異物」が、また金蒼生氏は「赤い実」「三姉妹」「ピクニック」「歳月」が収録されます。
玄月氏の作品はみんな読んでいますが、金氏のは、「イカイノ発コリアン歌留多」のみ。で、金氏に連絡を取り、明日、彼女の店(近鉄八戸ノ里駅前の古書店「有栖書房」)まで、著作を拝借するために出かけます。
責任編集者の磯貝氏より、いつでも提出できるように原稿を用意しておいて下さい、と言われ、ちょっと慌てている次第。年末くらいまででいいだろうと高を括っていたから。
金氏の著作を読んで、一気に書き上げる予定をしていますが・・・・。
2005/09/26/Mon
昨日、参加して来ました。李恢成の『地上生活者』第二部「未成年の森」を読んで話し合ったのですが、韓国からの留学生なども来ておられ、総勢12名と盛会でした。その席上、土曜日の大阪での姜尚中氏たちのシンポジウムに参加したという方もおられました。
西川さんたち、参加した方がおられたら、状況をぜひまたこのブログに載せて下さい。
「読む会」のブログは、リンク先にあります。一度覗いてみて下さい。
次回は、『在日コリアン詩選集ー1916〜2004年』。その「戦前篇」を私が担当報告します。
2005/09/21/Wed
木曾さんの書き込みから幾人かが新しい情報を載せてくれました。
24・25日は私は関西におりませんので、シンポジウムに参加できませんので、また当日の内容を報告して下さい。
そういえば、昨夜「姜尚中と行く朝鮮集落(だったっけ?)」と題して、「ニュース23」で特集をしていました。熊本の万日山(姜氏の育ったところ)の集落が70年代に解体されたことを描いていました。
彼はなかなか忙しいようです。社会的コメンテーターをしっかり勤めているようです。
エールを送りましょう!!!
2005/09/19/Mon
岩波新書にT・K生著『韓国からの通信』1974というのがあります。朴正熙政権下での民主化闘争時代の貴重な証言で、雑誌「世界」に連載され、日本での連帯を呼びかけたものでした。
そのT・K生を名乗っていた人物が池明観(ち・みょんがん)氏。その自伝が先月岩波から出ました。『境界線を超える旅ー池明観自伝』2005です。また同じ著者による『T・K生の時代と「いま」ー東アジアの平和と共存への道』一葉社というのも出ています。
また西村秀樹『大阪で闘った朝鮮戦争ー吹田枚方事件の青春群像』岩波書店2004も必読の書。朝鮮戦争の際、日本が武器を作り戦争に加担していた時、それを阻止すべく闘った人たちの記録です。金時鐘の『わが生と詩』にも、その時代の証言がありました。
なお、私は今、25日に名古屋で行われる「在日朝鮮人作家を読む会」の課題図書である李恢成(い・ふぇそん)の『地上生活者』第2部「未成年の森」講談社2005を読んでいます。これは自伝的小説で、1935年生まれの著者がどのように戦後を生きてきたかを形象化したもので、力作というよりライフワークですね。
大第一部は「北方から来た愚者」。大長編ですが、そこは小説、グングン読ませてくれます。敗戦から朝鮮戦争・さらには繁栄に向かう日本社会を背景に、著者とその周囲の人たちの生がどのように交わり彷徨して来たかが克明に描かれており、多くの考える問題を提供してくれます。
2005/09/16/Fri
立花です。
18日が明後日に迫りました。
次回は、ヤスパースの『戦争の罪を問う』平凡社ライブラリー
担当は、西川さん。
時間は、2時15分 大阪梅田 紀伊国屋前
みなさん、もう読了しましたか?
2005/09/12/Mon
2005年9月11日の自民党が衆議院選挙で圧勝しました。改選前より大幅に議席を増やし、単独過半数どころか安定数にまで達したそうです。
根強い小泉人気と、郵政改革の旗印が効を奏したよう。年金問題・財政問題・周辺外交問題などを有権者はほとんど視野に入れなかったのでしょうか? これで憲法改正も必至です。「自衛隊」が晴れて「軍隊」となる日も近いでしょう。
中国・朝鮮・韓国などは危機感を強めることも疑いありません。日米同盟のもとでいっそう日本はアジアから孤立して行くだろうし、経済危機も強まることでしょう。
小泉首相は自分の任期中は消費税は上げない、と言っていますが、ポスト小泉では間違いなく増税。
別に民主党に期待している訳ではありませんが、官・政・財の癒着を一旦切るためには政権の交代は、一つの選択肢であったはずですが。
これでまた当分、安定した小泉政権が好き放題することでしょうし、野党は新たな政界再編を目論むでしょうか。いずれにしても、これからが正念場かもしれません。
希望を失うことなく(絶望的な状況ですが)、前を見て行きたいものです。
2005/09/04/Sun
立花です。次回27回目(9月)の研究会ですが、扱う書は、
K・ヤスパース『戦争の罪を問う』平凡社ライブラリー
9月18日 2:15 梅田紀伊国屋前集合(その後喫茶「太陽」別館で)
報告者 西川さん
薄い書ですから平易に読めると思います。
先の戦争で加害者であったドイツの一哲学者による戦争の罪の捉え方。
私たちにとっても参考になると思われるし、この書に言及されることの少ないのがむしろ問題かも。
高橋哲哉氏は、たしか別の書(『記憶のエチカ』で触れていたと記憶します。昨日仲正昌樹氏の『日本とドイツ 二つの戦後思想』(光文社新書)を読みました。そこでもヤスパースの書に言及していました。
実は、仲正氏の書にしようかと読み始めたのですが、みなに積極的に読んでもらいたいとは思えないところがありましたので、止めて、ではいっそのこともう古典だけど、ヤスパースの書にしようと決めた次第。
仲正氏と高橋氏とでは、書く動機が大きく異なるようで、前者は戦後責任についても、自らの問題としてより、評論家的な態度、距離をとるような書き方をしていたものですから、ずいぶん不満が残りました。
色々参考になる知識は得ましたものの、著者の姿勢に物足らないものを感じたのです。『「不自由」論』ちくま新書はまだ面白かったのですが。
さて、イヴァン・イリイチの『ジェンダー』が岩波の現代文庫に復刊になると言っていましたが、「岩波モダンクラシック」で、文庫ではなく、単行本でした。先日購入して来ましたが、分厚い書で、ちょっと扱うのはシンドイかとも。値段も3,600円(+消費税)と高価(笑い)。しかも『シャドウワーク』(こちらは2,940円)と二冊セット。これではかなりシンドイですね。
フェミニズムの古典だから、一度は読んでみたいと思っていたので、先日の研究会で彼の書をあげたのでしたが・・・・・